恵美「もし私が日本に馴染めなかったら」

247pt   2019-02-10 23:00
SSなび

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/06/15(土) 22:41:45.13 ID:aEntuCFko
※ちょっぴり胸クソ悪くなるかもしれないよ!

梨香「えと、遊佐さん。良かったらお昼一緒しない?」

鈴木梨香が――恵美は下の名前を覚えていなかったが――そう恵美を誘う。
内心の憂鬱さを抑えて恵美が答えた。

恵美「ごめんなさい、銀行に用事があるから」

明らかに作ったと分かる笑顔と声に梨香が怯む。

梨香「え、あ……そっか。……ごめんね、また今度誘うね」

弱々しい笑顔でそう言って離れる彼女の背を見て、恵美は他人に聞こえないよう嘆息する。

恵美(……今度、か。彼女も放っておいてくれればいいのに)

最初のうちは、美しく仕事もできる恵美に好感を持ち何人もの同僚が声をかけた。
それらに愛想のない対応を続けた結果、今では業務以外で彼女に話しかけてくるのは梨香だけだ。

入社時に義理で出席した恵美自身の歓迎会で、出身地の話が出た。
そのとき出身を誤魔化して明かさなかったのが恵美と梨香の二人だった。
その辺りにシンパシーを感じたのか、梨香は度々恵美に話しかけてくる。
相手の正確な心情は測れなかったが、それは恵美には苦痛だった。

恵美(同僚なんてどうでもいい。友達だっていらない)

恵美(だって、どうせ……ここは私の世界じゃないのだから)

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